自由に働きたい!ノマドワーカーの働き方やおすすめな職種を紹介
近年では、新しい働き方を求めている人が増える傾向になってきており「働き方改革」を推奨する企業が増えてきています。
ノマドワーカーは、今注目を浴びている働き方です。一般的な会社員と比べて収入が不安定なところは否めませんが、自身のライフワークバランスが取れていることに満足している人も増えているようです。
当記事では、ノマドワーカーとして働き方の自由度を高めたいと考えている人に向けて、ノマドワーカーの働き方やおすすめの職種を紹介していきます。
そもそもノマドワーカーとは?
ノマドワーカーは、直訳すると「遊牧民(Nomad)」と「労働者(Worker)」を合体させた言葉。遊牧民は、特定の場所にとどまることなく、環境の変化に合わせて移動しながら生活をする人たちを指します。
一定の場所に留まらずに場所を変えながら働く人のことを、ノマドワーカーといいます。
ノマドワーカーの働き方には、どういった特徴があるのでしょうか。
ノマドワーカーの働き方の特徴
ノマドワーカーは、ネット環境がそろっていれば場所や時間に縛られることなく、自由に働くことができます。会社のオフィスや自宅など、限られた場所で仕事をすることがないので、テレワークやリモートワークとは定義が異なる点が特徴的です。
ノマドワーカーの仕事場としては、以下の場所が挙げられます。
- カフェ
- コワーキングスペース
- インターネットカフェ
また、国内外の旅行先もノマドワーカーにとっては働く環境となっています。
以前から、世界中の国を転々としながら働く生活スタイルはありました。近年では、国内で一定の生活拠点を持たず、テレワークで働きながら旅をするかのように地方に移住する人が増えてきているようです。
「ノマド地方移住」という生活スタイルが話題となっている今、都会の喧騒から離れ地方に移住したいと考える人は、少なからずいるのではないでしょうか。
ノマドワーカーとフリーランスの違い
ノマドワーカーとフリーランスを同じものと捉えている人がほとんどかと思います。著者である私もその中の1人です。
ノマドワーカーとフリーランスの違いは、働き方の在り方にあります。
フリーランス
フリーランスは、会社に雇われない身で時間や場所に縛られずに、個人で仕事をする働き方を指します。
ノマドワーカー
ノマドワーカーは、働く場所に着目し、場所を選ばず自由に移動しながら仕事をする働き方を指します。
フリーランスというものは、働き方や働く立場においての契約方法のことであり、ノマドワーカーは、雇用形態の正社員であっても働く場所はオフィスに限られず、カフェやコワーキングスペースなどの自分の好きな場所で働くことができる、「どこで働くか」に着目した言葉です。
両方にあてはまる働き方をしている人もいるので一般的に大きな差はないといえますが、働き方の定義の違いは理解しておきましょう。
ノマドワーカーにおすすめな職種7選
ノマドワーカーとして働く職業は、基本的にネットビジネスに関係する仕事があてはまります。パソコン1台で仕事ができる環境であれば、場所を選ばず働くことができますが、具体的にどのような職種があるのでしょうか。
未経験から挑戦できる職種や、専門的なスキルが必要な職種を紹介していきます。
主に挙げられる職種は以下の通りです。
未経験者からでもできる職種
- Webライター
- 事務職
- 動画編集者
専門的なスキルが必要な職種
- Webデザイナー
- Webマーケター
実力次第で収入がUP!な職種
- インフルエンサー
- YouTuber
Webライター
Webメディアの記事を作成する仕事です。クライアントの要望やテーマに沿ってライティング記事を作成します。SEOなどの知識は必要ですが、働きながら身につけていけるので未経験でも挑戦しやすい職種となっています。
事務職
主に書類作成やデータ入力など、仕事内容の種類は豊富にあります。ExcelやWord、PowerPointなどの基本的なPCスキルがあれば問題ないでしょう。また、クライアントから依頼された案件を担うことになるため、丁寧に作業できるスキルやコミュニケーション能力も求められます。尚、一定の収入を得られる職種なのでノマドワーカーでも安定した収入を見込めます。
動画編集者
動画の構成に合わせて映像を切り取って組み合わせたり、テロップやBGMの挿入などを行う仕事です。主に、副業として行っている場合がありますが、最近ではYouTuberとして活躍している人も多く見られます。スキル次第で編集の幅は広がりますが、編集ソフトを扱えることができれば対応可能です。ソフトやカメラなどの機材がそろっていれば、PCのみで作業できるのでノマドワーカーに適した職種です。
Webデザイナー
クライアントから要望された案件に沿って、Web上でデザインを作成する仕事です。近年、企業の広告宣伝の手法は、ポスターなどの紙媒体からWebやSNSへと移行している傾向にあり、WebデザイナーやUI・UXデザイナーの需要が非常に高まってきています。(出典:電通「2021年 日本の広告費 - News(ニュース) - 電通ウェブサイト」)
受注から納品までの行程はすべてオンラインで完結できます。デザインするスキルが求められるので、知識やスキルは習得しておきましょう。
Webマーケター
企業の商品やサービスの売上を拡大させるために、宣伝や広告運用を行う仕事です。主に
、オンライン上でプロモーション戦略を練ったりWeb広告の運用などを行います。ノマドワークには、Web上でマーケティングを行うWebマーケターが適しています。世の中の流行や競合、市場をリサーチする分析力や情報収集能力が必要になります。
インフルエンサー
主に商品やサービスのPRを行い、SNS上で多くのフォロワーを持つ非常に影響力が強い人を指します。多くの企業からPR依頼の案件をもらえれば、それだけ多くの報酬を得ることができます。インフルエンサーになるために必要なことは、フォロワーを増やすために、SNSの投稿を継続的に続けることと自身を魅せるブランディング力などです。
YouTuber
YouTubeへ動画を投稿し、広告収入を得る仕事です。投稿頻度や動画の内容、投稿する時間などはすべて自分で決めるので、動画編集者と同じく、撮影機材や動画編集ソフトがそろっていればスマホ1台でも仕事ができます。インフルエンサーと似ていますが、魅力的な動画を作りだす企画力や編集スキル、継続力が求められます。
ノマドワーカーに向いている・向いていない特徴
人間誰しも、得意・不得意があるため、ノマドワーカーには向いている人と向いていない人がいると考えられます。それぞれどのような特徴があるのか説明していきます。
ノマドワーカーに向いている人
自分でスケジュールが組める・管理できる
ノマドワーカーは、1日の業務をほとんど1人で行う働き方なので、自分をコントロールしながら期日までに仕事を終わらせるために、スケジュールを組んで管理するスキルが必要です。自分自身でメリハリをつけて仕事ができる人は、ノマドワーカーに向いているといえます。
高いコミュニケーション能力を持っている
パソコンやタブレット端末を使ってリモートワークをするので、クライアントとのやり取りは画面上のみですることが多くなります。成果につなげるためには、クライアントの要望を正確に理解したうえで仕事を進めることが大事です。クライアントとのコミュニケーションは最も重要といえます。
環境への適応力がある
ノマドワーカーは、ほぼ毎日異なる環境で働くため、場所や環境が変わっても仕事に集中できる適応力が必要となります。誰かと支え合いながら働くのではなく、1人で働くことが特徴の1つなので、常に自分対企業で仕事をすることに、孤独を感じる人も多いようです。
ノマドワーカーに向いていない人
安定した収入・生活を求めている
一般的な会社員の場合は、毎月一定の給料が出ますが、ノマドワーカーとして働く場合は毎月もらえる収入に波が生じます。働く場所や環境は同じところでないと集中できない人や、安定した生活を望んでいる人には難しい働き方です。
自己管理能力が低い・自己管理が苦手
仕事の量やスピード、スケジュールは自分で管理する必要があるので、自分で自分を管理することができない人は向いていないでしょう。案件によって納期が異なったり、場合によってはクライアントに合わせたスケジュールに組みなおすことも少なからず発生するので、自己管理できないとクライアントの信頼性を失いかねません。
コミュニケーションを取ることや営業が苦手
ノマドワーカーは、仕事を獲得するために自分の仕事を売り込むスキルや、円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力が必要です。人と話すことが苦手な人にとっては、ノマドワーカーの働き方は難しいと感じます。
ノマドワーカーのメリットとデメリット
ノマドワーカーとして働くにあたって、メリットはあるのか?デメリットと合わせて下記の通りにまとめます。
メリット
- 場所・時間・人間関係が自由
- 好きなことに没頭できる
- 旅先の出会いも楽しめる
- 様々な文化や価値観に触れられる
デメリット
- 安定した生活が送れない
- 異なる場所への移動による出費や疲労が重なる
- 場所や環境に適応しなければならない
- 常に荷物を持ち歩く必要がある
自由な働き方を望むのであれば、ノマドワーカーとして働くメリットはありますが、成果次第で収入は変動するのですべてにおいて自己責任となります。簡単な道とはいえないですが、人生において自分自身が優先したいものを選ぶことが重要といえます。
ノマドワーカーの職種選びのポイント
ここまでおすすめの職種を紹介してきましたが、どの職種が自分に合っているのか迷ったり分からない人もいるかと思います。ノマドワーカーとして働く職種を選ぶ際のポイントを説明します。
興味がある・好きな分野から選ぶ
ノマドワーカーは、継続的に活動することで長く働き続けることができるので、自分がやる仕事に対して興味があるのか好きな分野なのか、自己分析を行いながら仕事を選ぶといいでしょう。自身のモチベーションアップにもつながるので、重要なポイントでもあります。
現状で活かせるスキルやレベルに合わせる
ノマドワーカーの職種を探す前に、自分が保有しているスキルやレベルを確認しておきましょう。自分に見合ったレベルにあう職種を選択すれば、未経験から取り組むよりもスムーズに仕事を得られます。既に、エンジニアやデザイナーの専門スキルを持っていれば、すぐにノマドワーカーとして働くことができるでしょう。
未経験の職種を選びたい人も、ノマドワーカーとして働くことは可能です。比較的始めやすいWebライターや事務職関連の仕事なども検討してみてください。
収入額や需要を考慮する
ノマドワーカーとして働くとなると、最初は安定した収入を得ることは難しいでしょう。稼ぎたい・稼げると思う金額や、需要が高い仕事を選択することで、高収入を稼ぐことができたり活躍する機会も増える可能性が高くなります。 自分の保有スキルや希望などもふまえて、職種は選ぶといいでしょう。
海外に移住して働きたい
ノマドワーカーは場所を縛られず働く人。今自分が住んでいる場所から飛び出して、海外に移住したいと考えている人も少なからずいることでしょう。海外で生活をしながら働くためには、滞在するためのノマドビザ制度に沿ってビザ取得が必須です。
ノマドビザ制度とは?
ノマドビザとは、ノマドワーカーとして働きながら海外で長く滞在できるビザを指します。海外で生活しながら働いているノマドワーカーの多くは、半年間の短期ビザなどを使って滞在しているようです。条件を満たして必要な手続きをとれば、ビザを取得することができます。また、国によって滞在期間の差はありますが、ビザを取得すれば1年以上の滞在も可能です。
海外でノマドワークする際の注意点
海外で生活するにあたって、日本と文化が異なる点に注意しましょう。予期せぬトラブルや事件に巻き込まれる場合も想定し、保険や貯金など万が一に備えた準備をしておきましょう。
ノマドワーカーになるために
ノマドワーカーになるための準備として、習得しておきたいスキルや環境作りなどをそれぞれ紹介していきます。
希望する職種で必要となるスキルの習得
職種によっては、スキルが備わっていないと仕事の案件が獲得できず収入が疎かになったり、低い単価の仕事しか受注できない場合があります。
習得しておくべきスキルとして挙げるとすれば、以下の通りです。
Webスキル
Webを使ったネットビジネスで仕事をするため、Webスキルは必須です。短期間で習得できる簡単なスキルではないため、本気でノマドワーカーとして働きたい人はスクールに通ったり、計画を立てて独学を進めることをおすすめします。
【例】
- プログラミング
- デザイン
- マーケティング
提案力
仕事の案件を受注するためには、自らで行動し積極的に提案を行いアピールをしていかなければ、ノマドワーカーとして働くことは難しくなります。なので、ポートフォリオ作成は必須です。自分自身のスキルや経験を相手にしっかり伝えることで、クライアントのニーズにも応えられ、高単価の案件を獲得しやすくなります。
Web上でのコミュニケーション能力
クライアントとコミュニケーションをとるツールは、基本的にメールやslackなどのビジネスチャットツールなので、円滑なコミュニケーションをとるためには必要な能力です。
常備する物や環境
ノマドワーカーとして、いざ仕事をしよう!という時に必要な持ち物や環境がそろっていなければ仕事ができません。移動先の持ち物や環境に備えて事前に準備しておく必要があります。
仕事用の端末機器
PCやタブレット端末などの端末機器は、最重要アイテムです。いろいろな場所へ移動することをふまえ、持ち運びに適しているサイズの端末を使うといいでしょう。充電器や予備バッテリーも一緒に携帯しておくと安心です。
整っているネット環境
フリーWiFiが使えるカフェや公共施設が増えてきていますが、制限される場合やセキュリティ面でリスクが少なからずあるため、ポケットWiFiを持っておくといいです。ストレスなく仕事ができる環境になります。
まとめ
ノマドワーカーは、働く環境だけではなく住む環境も自分で選択することができたり、ライフプランの中で私生活と仕事の両立を実現することができる働き方です。自分自身の可能性やスキルを磨きながら、自由に表現したり発揮できるところも魅力的ですね。まずは、自己分析をしっかり行い、自分がどの分野に向いているのか理解したうえでノマドワーカーになるために準備を進めましょう。自由な働き方を、ぜひ手に入れてください。